犬のツボーオカダ動物病院

よく使われる犬のツボを図絵にしています。またツボの位置や効能も一覧表にしています。
これは猫にも同様に適用できます。
画像クリックで、より大きな画像でご覧いただけます。

犬のツボ図絵


  ツ ボ 名 位 置 適 応 症
1 翳風(えいふう) 耳の真下 顔面神経麻痺、知覚障害
2 睛明(せいめい) 目頭のすぐ鼻側 結膜炎、角膜炎、瞬膜浮腫
3 三江(さんこう) 内眼角下方 便秘、腹痛、結膜炎
4 承泣(しょうきゅう) 眼窩中央で眼球と眼窩下縁の中間 結膜炎、視神経萎縮、網膜炎、白内障
5 肩井(けんせい) 肩関節前下方の窪み 前肢・肩の神経麻痺、肩関節の捻挫
6 肩外顒(けんがいぐう) 肩関節後下方の窪み 前腕・上腕神経痛、麻痺、捻挫
7 曲池(きょくち) 肘関節部外側で上腕骨と橈骨間の窪み 肘関節捻挫、前肢麻痺、神経痛、皮膚病、湿疹
8 肘兪(ちゅうゆ) 肘の後ろ中心の窪み(上腕骨と尺骨肘突起間の窪み) 肘関節捻挫、前肢麻痺、神経痛
9 前三里(ぜんさんり) 肘関節の外側で少し遠位の橈・尺骨間の窪み 前肢麻痺、リウマチ
10 外関(がいかん) 前足首の関節(手根関節)の外側にある窪み 前肢神経麻痺、前肢麻痺、リウマチ、便秘
11 内関(ないかん) 手根関節の内側にある窪み 前肢神経麻痺、胃腸痙攣、心臓疾患
12 環跳(かんちょう) 大腿関節部 下半身麻痺、腰部神経痛・麻痺、坐骨神経痛
13 膝上(しつじょう)   膝関節炎
14 膝凹(しつおう) 大腿骨と腓骨外顆間の窪み 膝関節炎
15 膝下(しっか)   捻挫、神経痛、膝関節炎
16 陽稜(ようりょう) 膝関節部外側後方の大腿二頭筋の窪み 後肢麻痺、膝関節疾患
17 後三里(こうさんり) 下腿の外側で腓骨頭の下 腓骨と脛骨間の窪み 胃腸病、消化不良、後肢麻痺、膝関節疾患、湿疹
18 肺兪(はいゆ) 第3肋間の背中線から数センチほどの窪み 左右両側 肺炎、気管支炎、咳
19 蕨蔭兪(けついんゆ) 第4肋間の背中線から数センチほどの窪み 左右両側 心臓病、咳、嘔吐
20 心兪(しんゆ) 第5肋間の背中線から数センチほどの窪み 左右両側 心臓病、癲癇
21 大椎(だいつい) 頸椎と胸椎の間 正中線上 神経痛、発熱、気管支炎、病気予防、皮膚病
22 陶道(とうどう) 第1、第2頸椎棘突起部の間 正中線上 神経痛、肩・前肢捻挫、癲癇、強壮、肺熱
23 脊中(せきちゅう) 第11、第12胸椎棘突起部の間 正中線上 食欲不振、消化不良、下痢 など
24 懸枢(けんすう) 第13胸椎、第1腰椎棘突起部の間 正中線上 リウマチ、腰部捻挫、消化不良、下痢
25 命門(めいもん) 第2腰椎棘突起の下(おおよそ臍の裏側) 正中線上 腰抜け、脊柱疾患、生殖器疾患
26 陽関(ようかん) 第4、第5腰椎棘突起部の間 正中線上 性機能減退、子宮内膜炎、大腸麻痺、便秘
27 関後(かんご) 第5腰椎と第6腰椎の間 正中線上 卵巣嚢腫、膀胱炎、子宮内膜炎、大腸麻痺、便秘
28 百会(ひゃくえ)※ 腰椎と仙椎の間の窪みの中(腰の中央) 坐骨神経痛、癲癇、生殖器病、下半身麻痺
29 中脘(ちゅうかん) 剣状軟骨と臍の中間 正中線上 食欲不振、消化不良、嘔吐、急性胃腸炎胃痙攣
30 肝兪(かんゆ) 第9胸椎と第10胸椎の間(第9肋間)左右両側 肝炎、黄疸、眼病
31 胆兪(たんゆ) 第10胸椎と第11胸椎の間(第10肋間)左右両側 肝炎、黄疸、眼病
32 脾兪(ひゆ) 第11胸椎と第12胸椎の間(第11肋間)左右両側 食欲不振、消化不良、嘔吐、貧血
33 腎兪(じんゆ) 第2、第3腰椎の間(第2腰椎横突起の末端)左右両側 腎炎、多尿症、不妊症、インポテンツ
34 大腸兪(だいちょうゆ) 第4、第5腰椎の間(第4腰椎横突起の末端)左右両側 消化不良、腸炎、便秘
35 関元兪(かんげんゆ) 第5、第6腰椎の間(第5腰椎横突起の末端)左右両側 消化不良、腸炎、便秘
36 小腸兪(しょうちょうゆ) 第6、第7腰椎の間(第6腰椎横突起の末端)左右両側 腸痙攣、腸炎、腰痛、便秘
37 膀胱兪(ぼうこうゆ) 仙骨の上、背骨の左右両側 膀胱炎、膀胱麻痺、腰痛
※人の百会は頭の頂上にあり全身の氣が集まっている要所とされているが、犬では腰の頂上と考えられている。