ツボマッサージ・指圧・ハンドヒーリングーオカダ動物病院

 愛犬や愛猫の様子がおかしい時には、できるだけ早く動物病院で診察してもらってくださいね。生半可な知識やこだわりで様子を見ると、手遅れになって後悔することになりかねませんから。

 さて、治療は専門家に任せるとして、
「少しでも早く回復するように、自宅でも何かしてやれないものだろうか?」
「疾病の予防に役立つことで、何かしてあげられることはないだろうか?」
 と、これはみなさん共通の思いではないでしょうか?

 そこで是非お勧めしたいのが、これからご紹介するツボマッサージや指圧、ハンドヒーリングなのです。


 ツボマッサージや指圧、ハンドヒーリングは、疾病の予防と治療の両方に役立ちます。
 これらは、共に自然治癒力を高めてくれるからです。

 ツボマッサージや指圧、ハンドヒーリングをすると、

体が温まり、血液やリンパ液、生命エネルギー(氣)の流れが良くなり、
細胞に酸素と栄養分が十分に供給され、新陳代謝が促進されます。

 その結果、自律神経系と内分泌系のバランスがとれるようになり、自然治癒力が高まります。

 そして自然治癒力が高まると、当然病になり難くなりますし、すでに未病や病に侵されている場合には治癒過程の促進が期待されるのです。


  また、体を隈なく触ることによって、体表の出来物や腫れ、熱っぽかったり、痛がったりといった異変が早い内に発見でき、早期治療にも役立ちます


 これって、いいこと尽くめでしょう? マイナス面は皆無です。

 ツボマッサージや指圧、ハンドヒーリングは、名前や手法は異なるものの、全ていわゆる「手当て」の延長線上にあるものですので、うまく組み合わせて行うと、疾病の予防や治療に留まらず、アンチエイジングや癒しの効果も同時に得られ、より効果的です。


マッサージは最高のスキンシップ お互いに癒されます

 ワンちゃんの 喉や首や背中をなでたりモミモミしてあげると、うっとりと気持ちよさそうにしています。
 止めると「もっともっと」って催促するでしょ?
 犬や猫にとって、大好きな飼い主に触ってもらっている間は至福のひと時なのです。

 マッサージは、皆さんが日常的にしている、このようなふれあいの延長線上にあります。

 飼い主にやさしく愛情を込めてマッサージしてもらうと、精神的に安定し、脳内でβ-エンドルフィンなどの脳内麻薬様物質が活発に分泌され、癒しが起こります。

 同時に、マッサージをしているあなたにも癒し効果をもたらしてくれます。

 手を当てると、否応なく自動的に生命エネルギー(氣)の交流が起こるからです。


ツボマッサージ

 マッサージをする際には、ツボと経絡(生命エネルギー=氣の流れ道)を念頭において行うとより効果がありますので、できればツボと経絡に関する一通りの知識は持っておいてくださいね。

 ツボと経絡については「ツボと経絡」で解説しています。

 さらに、ツボマッサージは氣をコントロールできると効果は倍増します。
鍼灸や指圧で加える単純な刺激に比べてツボマッサージは氣が介在する余地が大きいので、氣を活用する方がより効果的だからです。

 誰でもある程度実用的な氣を出せるようになる
「即効氣開発法」については「ハンドヒーリング」のページでご紹介していますので、試してみてください。


ツボマッサージの方法

 マッサージをする部位はツボの辺りというのが基本で、犬のツボ図絵と、ツボと効能の相対表を参照して、なるべくポイントを絞りながら行います。


 同じ効能があるとされるツボが近在している部位では、それらを同時にマッサージできます(例えば大椎と陶道)。

 マッサージの方法は、揃えた指先をそのまま当てているだけでも良いのですが、その辺りを指先で細かく揺すったり、指先を時計の針回りに同心円状に回しながら軽く圧を加えるようにすればより効果的です。


指圧の方法

 指圧はコツさえわかれば誰にでもできます。
ただ、最大限の効果を得るためにはツボにピンポイントでアプローチしなければなりませんので、取穴専用の器械がある方が確実です。これは、ツボの部位は他の部位よりも電気伝導性が良いという性質を利用したもので、音の変化で知らせてくれる簡単な構造の小型の測定器です。

 とは言え、ツボ図絵を参照して、指先で探っているうちに次第にツボの位置がわかってきますので、別に無くても大丈夫です。

 取穴さえできれば、あとは圧をかけるコツを習得するだけです。

 指圧に使う指は基本的には親指ですが、小型犬では人差し指でも間に合います。

 かける圧力は 小型犬で1kg、中型犬で2kg、大型犬で3kg 位が標準です。

 感覚を体に覚えさせるために、秤を使って練習すると良いです。

 但し、腹部などの柔らかい部位はソフトタッチでします。

 圧をかける際にはいきなりギュッと押すのではなく、

 1,2,3で徐々に圧をかけていき、5秒程そのまま押し続けてから、再び徐々に力を緩めていきます。

 そして、これを5回セットで行います。

 指圧を行う時は、ワンちゃんの反応を見て、極端に嫌がったり痛がったりするようでしたら決して無理にしてはいけません。 無理にすると2度と触らせてくれなくなるかもしれませんので・・ 逆に体が欲している時には、催促してきます。


ハンドヒーリング

 ツボマッサージも手で行いますからハンドヒーリングのひとつと言えますが、ここではいわゆる「手当て療法」についてご紹介します。

 「手当て」と言うと、日本では怪しいと警戒されがちですが、欧米では「手当て」に止まらず、 手かざしまでもが医療従事者がマスターして治療に活かすところまで認知されてきています。
 中でも「レイキ」は最も一般的なテクニックのひとつとして広く普及しているようです。
 因みに、私も平成7年にレイキのティーチャーコースを終了しています。

 痛いところがあれば思わず手を当てますし、ドキドキしたら胸に手を当てるでしょう?
 子供のころ転んですりむいたら、おかあさんが「痛いの、いたいの、飛んで行け」ってー不思議と痛くなくなったでしょ?
 みんな立派なハンドヒーリングです。

 これは本能的なもので、手を当てると自動的に生命エネルギー(氣)の交流が起こる仕組みになっているのです。

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