ノ ミ
ノミは動物に寄生して生きている昆虫です。
ノミは草むらなど、屋外に住んでいると思っている方が多いようですが、これは大間違い。ノ ミは動物の血を吸って生きているのです。草むらでは生きていけません。
確かに他の犬や猫から落ちたノミが、たまたま通りかかったあなたのワンちゃんやニャン ちゃんにくっつきますが、その数は全寄生数の5%程度のもの。ほとんどはあなたのお家で 増えているノミなのです。
ノミのライフサイクル
犬、猫に一般的に寄生するノミはイヌノミとネコノミですが、ほとんどはネコノミのようです。
成虫の寿命は通常2週間から2ヶ月程ですが、中には1年近く生きるものもいます。
卵や蛹は殺虫剤や乾燥、高温や低温に対しても非常に強い抵抗力があります。
暖房の行き届いた近年の住環境では、冬でも寄生と繁殖を繰り返します。 13℃以上で卵から成虫になるそうですよ。
ノミの害
★ノミをプチプチ手で潰すのを趣味にしている人は要注意。条虫(サナダ虫)がうつる可能性があ ります。セロテープなどに付けて取るか、ノミ取り櫛で取る場合は中性洗剤液を用意しておいて、それに浸けて処分するようにしてください。
マ ダ ニ
動物に寄生するダニにはたくさんの種類がありますが、犬には通称「マダニ」と呼ばれるフタトゲチマダニ、ヤマトマダニ、ツリガネチマダニなどがよく寄生します。犬が散歩中に寄生される事が多く、猫への寄生は稀です。
マダニは未吸血時で約2mm~3.2mm程の大きさですが、最大限に吸血すると、体重が未吸血時の100倍以上にもなります。
またマダニは様々な病気を媒介する恐れがあります。
マダニは主に草むらで付けてきますが、これは孵化後の幼ダニ、脱皮後の若ダニや成ダニです。そして、充分に吸血した若ダニや成ダニは、犬の身体から離れ、脱皮して草の先端にとまり次の寄生の機 会を待ちます。
マダニのライフサイクル
マダニは孵化後、幼ダニとなり草の葉の先端などに移動し、犬に寄生する機会をうかがっています。 そして、犬に寄生した幼ダ ニは、発育のため吸血をし、脱皮をしながら成ダニになります。 雌の成ダニは体いっぱい吸血すると、地上に落下して、石や枯 れ草の下などに多数の卵を産みます。 |
マダニの害
マダニの寄生部位は全身ですが、特に目の上や耳介の表裏、胸部、趾間など比較的被毛の薄い部位によくいます。(十分に目で見える大き さですし、逃げ回りませんから、見つけるのは容易です。)
メスのダニは最大約1mlの血液を吸います。そのため多数寄生する と、貧血や栄養障害を引き起こしてしまいます。
また病原体を持っている事が多く、汚染地域のマダニは、バベシア症 やライム病などの病気を媒介することがあります。(マダニによって媒介される人獣共通感染症もあるので、マダニを見つけても決して素手で引っぱらないでください)
その他にも、アレルギー性皮膚炎なども起こします。